割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

東邦システムサイエンス(4333)の目標株価

本日は、ソフト開発の中堅で金融系が得意な「東邦システムサイエンス(4666)」の目標株価を考えたいと思います。

金融系のシステム会社なのですが、金融系と一口で言ってもいろいろとあるのですが、「平成25年3月期決算説明会資料」を参考に業種別売上高を見ると、損保(38.4%)、証券(19.7%)、生保(17.5%)、銀行(10.5%)となっています。
その中でも野村総合研究所への依存度が、総販売実績に対して40.2%と突出して高いのが特徴です。
まぁ、こことのつながりが強固な限りは業績に対する大きな不安はないでしょう。
現社長が野村総研出身者なので、良い事業のパートナーという感じで、今後も現在の高い依存度が継続するものと思われます。

次に株主還元も確認しておきましょう。
まず配当政策は、配当性向30%を一つの目安としていると明記されています。
ちなみに、前期の配当金は3円増配の20円で配当性向は31.2%でした。
また、株主優待は前期まで実施していなかったのですが、8/5に「株主優待制度の導入」を発表しました。
内容は9月末の株主に対して、100株保有で1000円分のクオカードです。

最後に、8/5に第1四半期の決算発表があったので「平成26年3月期第1四半期決算短信」で数字を確認しておきましょう。
以下は(昨年比/第2四半期累計業績予想進捗率)で記載します。

売上高22.18億円(2.8%減/50.6%)
営業利益1.15億円(11.8%減/31.7%)
経常利益1.17億円(11.3%減/32.1%)
四半期純利益0.64億円(13..5%減/30.5%)

以上のように第1四半期を終えての決算は減収減益でした。
会社側の説明によると、前期から継続していた損害保険系システム統合案件や証券系大規模共同システム案件が終息を迎えたのが苦戦の原因のようです。
受注残高を見ても今期は減収の可能性が高そうなので、あとはいかにして増益に持っていけるかでしょうね。今後の四半期決算を注視したいです。

それでは目標株価を計算してみたいと思います。
まず事業価値は、今期の予想営業利益8.3億円に割引率を10%で計算すると49.8億円になります。
財産価値は52.65億円、負債は0.15億円です。
したがって株主価値は102.3億円になります。株価に直すと1476円です。
9/10の終値が679円(時価総額47.08億円、PER9.81倍、PBR1.13倍、配当利回り2.95%、配当優待利回り4.42%)なので、現在の株価は約54%割安であるという結論です。

やはり財務状況が良いので、良い結果が出ますね。
個人的にあまりこの業界のことは詳しくないので、この機会に勉強したいと思ったのですが、IR情報が貧弱なので残念でした。
100株くらいなら深く考えずに投資しても良いのかなという気もしますが、さてどうしましょう?

それではまた明日(^_^)/~


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