割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

東部ネットワーク(9036)の目標株価

本日は、横浜市東部の運送13社統合で発祥、関東圏地盤の総合物流企業である「東部ネットワーク(9036)」の目標株価を考えたいと思います。

まずはこちらの「個人投資家向け会社説明資料」をご覧いただくと、事業の内容や業績など理解が進むと思います。

事業内容ですが、総合物流企業というだけあって様々な事業があり、セグメントに区分けすると4つに分かれています。
以下の数字は2013年3月期の数字です。
貨物自動車運送事業…売上高75.24億円(1.8%増)、セグメント利益5.18億円(114.2%増)
商品販売事業…売上高26.80億円(14.4%増)、セグメント利益0.17億円(11.4%増)
不動産賃貸事業…売上高12.09億円(1.7%減)、セグメント利益5.18億円(10.1%増)
その他事業…売上高0.73億円(17.1%減)、セグメント利益0.28億円(27.1%減)
前期の詳しいセグメント別の結果や内容に関しては、こちらの「2013年3月期決算説明資料」をご覧ください。

当社はセグメントが多くあるように、いろいろな事業を営んでいることが業績に安定感をもたらしています。
主力は、飲料(コカ・コーラ)、化成品、セメントですが、現在は復興需要で仙台出張所を立ち上げ、取引先も増加したセメントが好調です。そのため、しばらくは良い業績が続きそうです。

次に株主還元も確認しておきましょう。
まず配当政策は、安定配当が基本方針で、過去の結果を見ると通常の年が15円、記念配当がある年は20円となっています。
また、株主優待ありません。

最後に、8/7に第2四半期の決算発表があったので「平成26年3月期第1四半期決算短信」で数字を確認しておきましょう。
以下は(昨年比/第2四半期業績予想進捗率)で記載します。

売上高30.35億円(1.3%増/49.1%)
営業利益2.03億円(10.2%減/38.2%)
経常利益2.18億円(8.5%減/39.4%)
四半期純利益1.35億円(7.7%減/39.7%)

以上のように第1四半期を終えての決算としては増収減益となりました。
会社側の説明によると、セメントは相変わらず好調であるものの、飲料と化成品が不調のようです。
飲料事業においては今夏は猛暑であったために、第2四半期の数字がどれだけ盛り返しているのか注目です。

それでは目標株価を計算してみたいと思います。
まず事業価値は、今期の予想営業利益8.08億円に割引率を10%で計算して48.48億円になります。
財産価値は38.81億円、負債はゼロです。
したがって株主価値は87.29億円になります。株価に直すと1518円です。
9/3の終値が763円(時価総額43.86億円、PER8.36倍、PBR0.30倍、配当利回り2.62%)なので、現在の株価は約50%割安であるという結論です。

良い結果ですね(*^▽^*)
PBRも0.30倍と極めて低い水準なので、下値不安は少ないような気がします。
株主優待でも新設してくれたら、株価はそれなりに上昇すると思うんですけどね。
万年割安株なので、株価が上昇するには何らかのカタリストが必要ですからね。

それではまた明日(^_^)/~


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