割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

立川ブラインド工業(7989)の目標株価

本日は、ブラインドと間仕切りのトップメーカーで、子会社の「富士変速機(6295)」で減速機、駐車場事業を展開する「立川ブラインド工業(7989)」の目標株価を考えたいと思います。

まずはこちらの「個人投資家向け説明会資料」をご覧ください。
いろいろと詳しく説明されているので、参考になると思います。

事業内容ですが、当社は3つのセグメントに区分けされています。
以下の数字は2011年12月期の数字です。
室内外装品事業(86.6%)…売上高321.92億円、営業利益13.89億円
減速機事業(7.8%)…売上高28.97億円、営業利益0.95億円
駐車場装置事業(5.7%)…売上高21.04億円、営業利益0.63億円

減速機事業と駐車場装置事業は子会社で名証2部上場の「富士減速機(6295)」が事業を展開しています。
こちらの企業もかなり割安なのですが、また機会があれば取り上げたいと思います。

主力の室内外装品事業は、「ブラインド」「スクリーン」「カーテンレール」などが主力商品となっています。
「ブラインド」「スクリーン」ではシェアNo.1企業なのですが、「多品種」「短納期」「オーダー生産」というのが強みのようです。

国内市場だけを見ると、今後大きな成長は望めませんが、リフォームなどは毎年一定の需要も見込めるので、市場シェアを確保できる限り、業績に安定感はあるのではないでしょうか?
会社側も認識していることですが、今後高い成長率を期待するには、中国市場を中心とした海外への積極展開が必須だと思いますが、住環境なども国ごとに違うでしょうし、営業体制の構築などかなりの困難が予想されます。
現に中国市場には2002年7月に参入しているのですが、業績に貢献するほどの成果はまだあらわれていません。

次に株主還元も確認しておきましょう。
まず配当政策は、上場来10円の安定配当を継続しています。
また、株主優待は300株以上で1000円分のクオカード贈呈となっています。

最後に、8/6に第2四半期の決算発表があったので「平成25年12月期第2四半期決算短信」で数字を確認しておきましょう。
以下は(昨年比/通期業績予想進捗率)で記載します。

売上高187.94億円(0.5%減/47.1%)
営業利益9.37億円(2.5%減/50.6%)
経常利益10.02億円(2.2%増/55.1%)
四半期純利益5.01億円(42.0%増/63.4%)

以上のように第2四半期を終えての決算としては減収増益となりました。
実は第2四半期決算の前である8/2に「第2四半期決算の業績予想の修正」を行っています。
修正の理由は、売上高は、室内外装品関連事業において、前年水準を上回ったものの、依然事業環境は厳しく、駐車場装置関連事業においても、新設需要の減少が続き、予想を下回る見込みとなり下方修正しました。
しかし、利益面については、経費抑制、円安に伴う為替差益等が増益要因となり、営業利益、経常利益、四半期純利益とも上方修正となりました。

それでは目標株価を計算してみたいと思います。
まず事業価値は、今期の予想営業利益18.5億円に割引率を10%で計算して111億円になります。
財産価値は105億円、負債はゼロです。
したがって株主価値は216億円になります。株価に直すと1040円です。
8/30の終値が480円(時価総額99.67億円、PER12.61倍、PBR0.37倍、配当利回り2.08%)なので、現在の株価は約54%割安であるという結論です。

良い結果ですね(*^▽^*)
時価総額が財産価値より下回っているので、株式市場からはまったく事業への評価がないというのが現状だと思います。
PBRも0.37倍と極めて低い水準なので、下値不安は少ないような気がします。
もう少し株主還元に積極的になってくれたら、株価は大きく上昇すると思うんですけどね。

それではまた明日(^_^)/~


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