割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

日信電子サービス(4713)の目標株価

本日は、日本信号(6741)の保守サービス会社である「日信電子サービス(4713)」の目標株価を考えたいと思います。

事業内容は、電気・電子機器の保守サービスを主な事業目的とし、親会社である日本信号(株)が製造・販売するAFC、駐車場機器、交通システム、その他機器のほか、他社が販売するこれらの機器及びOA機器の保守サービスを行っています。
セグメントを分けると、交通サービス事業とITサービス事業に分かれており、売上比率はITサービス事業が多少高くなっています。

現在交通系のICカードの更新需要があるようで、考えてみれば2005年前後?くらいにICカードが本格的に開始されましたが、それから早くも8年くらいは経過していますので、改札機や精算機もそろそろ寿命がきているんでしょうね。
したがって、しばらくは旺盛な更新需要が続くのではないでしょうか。
また、現在多くの駅でホームドアの導入を進めています。このホームドアの保守もこの企業は行なっているので、今後安定した売上が見込めるのも心強いですね。

次に株主還元も確認しておきましょう。
まず配当政策は、具体的な配当性向に記載はありませんが、過去5年間の実績から推測すると30%前後の配当性向を目安としているようです。
ちなみに前期は32円配当で、配当性向は26.9%でした。
また、株主優待は実施していません。

最後に、7/25に第1四半期の決算発表があったので「平成26年3月期第1四半期決算短信」で数字を確認しておきましょう。
以下は(昨年比/第2四半期累計業績予想進捗率)で記載します。

売上高32.27億円(7.4%増/46.8%)
営業利益1.83億円(117.6%増/37.3%)
経常利益2.08億円(85.9%増/40.0%)
四半期純利益1.08億円(111.5%増/40.0%)

以上のように第1四半期を終えての決算としては増収増益となりました。
進捗率はイマイチですが第1四半期は一番低調な四半期なので問題はなく、前期比と比較すると大きく増益なので順調な決算と言って良いでしょう。

会社側の説明によると、交通サービス事業は補正予算による新設改修工事及び調査解析業務の受注が拡大、ITサービス事業は駐車場機器の消耗品販売が好調のようです。

それでは目標株価を計算してみたいと思います。
まず事業価値は、今期の予想営業利益14.4億円に割引率を10%で計算すると86.4億円になります。
財産価値は29.81億円、負債はゼロです。
したがって株主価値は116.21億円になります。株価に直すと1937円です。
8/23の終値が1080円(時価総額64.8億円、PER8.64倍、PBR0.61倍、配当利回り2.96%)なので、現在の株価は約44%割安であるという結論です。

まずまず良い結果だと思います。
出来高の少ない銘柄なので、主力銘柄にするにはリスクが大きいですが、900円台でポートフォリオの一角に加えてみたい銘柄だなと思います。

それではまた明日(^_^)/~


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