割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

銀座ルノアール(9853)の目標株価

本日は『喫茶室ルノアール』を展開する「銀座ルノアール(9853)」の目標株価を考えたいと思います。

事業内容ですが、喫茶室(6業態)の展開と貸会議室(マイスペース)の提供という2つの事業より成り立っていますが、売上の大部分は喫茶室事業で成り立っています。
詳しくはこちらの「第50期事業のご報告」をご覧ください。

ここで先に8/1に第1四半期の決算発表があったので「平成26年3月期第1四半期決算短信」で数字を確認しておきましょう。
以下は(昨年比/第2四半期累計業績予想進捗率)で記載します。

売上高17.01億円(4.0%増/49.1%)
営業利益1.53億円(65.0%増/81.4%)
経常利益1.64億円(58.9%増/78.1%)
四半期純利益0.81億円(278.2%増/66.4%)

以上のように第1四半期を終えての決算としては増収増益となりました。
特に利益面での進捗率が良く、興味をそそる素晴らしい決算ですね。

会社側の説明によると、既存店の強化を行ったとありますが、それがどれくらい数字として貢献したのかが分からないので何とも言えない感じです。
また「FC開発部門」を創設し、FC方式による全国展開を視野に入れた出店政策を進めていくとあります。
これは前期に行った「キーコーヒー(2594)」との資本・業務提携でFC事業の確立を目指し、両社が持つ得意分野や経営資源を活用していこうということだと思います。

また、最近の喫茶店のトレンドとして「コメダ珈琲」の成功により、フルサービス型の郊外店が人気です。
銀座ルノアール」でも『ミヤマ珈琲』というブランドで郊外立地を攻めようとしています。
まだ1店舗ですが、今後の成長を担う業態です。
今期後半にFC展開を本格的に開始するようなので、どのような結果となるか注目ですね。

それでは目標株価を計算してみたいと思います。
まず事業価値は、今期の予想営業利益3.43億円に割引率を10%で計算して20.58億円になります。
財産価値は15.05億円、負債は0.8億円です。
したがって株主価値は34.83億円になります。株価に直すと557円です。
8/16の終値が550円(時価総額34.39億円、PER15.77倍、PBR0.70倍、配当利回り0.91%)なので、現在の株価はフェアバリューであるという結論です。

フェアバリューという結果ですが、私は前向きに投資を考えたいと思っています。
私は割安株も好きなのですが、同じくらい変化をしようとしている企業も好きです。
第1四半期の業績も良く、上方修正の可能性もあることを踏まえると目標株価は最大800円くらいまで伸びる可能性もあるので、全体相場が調整するような局面があれば拾っていきたい銘柄の一つだと思います。
機会があれば『ミヤマ珈琲』に一度足を運んでみようと思います。

それではまた明日(^_^)/~


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