割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

福井コンピュータホールディングス(9790)の目標株価

本日は、建築・測量土木CAD(図面を描くコンピュータソフトのこと)で首位級の「福井コンピュータホールディング(9790)」の目標株価を考えたいと思います。

投資家に人気が出なさそうな企業名ですね( ̄ー ̄;
それはさておき、まず事業内容ですが、建築CAD事業と測量土木CAD事業が事業の大きな2本柱となっています。
それぞれの事業で主力商品の競争力は高いようです。
3次元建築設計システムの「ARCHITRENDシリーズ」の導入ユーザー数は毎年1500社ペースで増え続け、約40000社が現在では活用しているそうです。
また面白いところでは、携帯電話を使った選挙出口調査システムといった商品もあるようで、今回の参議院選挙ではどうだったのでしょうか?気になりますね。
詳しくはこちらの「第34期事業報告書」などを参考にされると良いかと思います。

次に先週発表になった「平成26年3月期第1四半期決算短信」で数字を確認しておきましょう。
以下は(昨年比/第2四半期累計業績予想進捗率)で記載します。

売上高19.57億円(14.7%増/51.9%)
営業利益4.24億円(90.2%増/68.7%)
経常利益4.37億円(89.7%増/69.7%)
四半期純利益2.60億円(106.6%増/66.8%)

以上のように第1四半期を終えての決算としては増収増益となりました。
しかも第1四半期のみの数字としては過去最高の決算となったようです。

会社側の説明によると、建築CAD事業は消費増税の駆け込み需要と金利先高観が後押しした住宅着工戸数の増加と、WindowsXPサポート終了に伴うハードの入れ替えに伴うバージョンアップ需要が全国的に増加したこと。
測量土木CAD事業もバージョンアップ需要があったことが業績を押し上げた要因のようです。

それでは目標株価を計算してみたいと思います。
まず事業価値は、今期の予想営業利益13億円(上方修正の可能性が高い)に割引率を10%で計算して78億円になります。
財産価値は42.12億円、負債はゼロです。
したがって株主価値は120.12億円になります。株価に直すと1045円です。
8/13の終値が718円(時価総額82.57億円、PER10.09倍、PBR1.19倍、配当利回り2.79%)なので、現在の株価は約31%割安であるという結論です。

上方修正の可能性が高いということを考えると、投資を考えても良いかもしれませんね。
しかし、第1四半期の好調な業績の要因が一過性のものであることを考えると、あまり積極的に投資したいとも思わない自分もいます。
そのあたりのことをもう一度良く考えてから投資判断は下したいと思います。

それではまた明日(^_^)/~


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