割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

サイネックス(2376)の平成26年3月期第1四半期決算

本日は、今年前半の主力銘柄として大活躍してくれた「サイネックス(2376)」の第1四半期決算を確認しておきたいと思います。

まずは本日発表になった「平成26年3月期第1四半期決算短信」で数字を確認しておきましょう。
以下は(昨年比/通期業績予想進捗率)で記載します。

売上高21.72億円(12.2%減/21.5%)
営業利益0.36億円(83.6%減/5.6%)
経常利益0.65億円(70.7%減/9.7%)
四半期純利益0.34億円(78.3%減/8.4%)

以上のように第1四半期を終えての決算としては減収減益となってしまいました。
しかも減益幅も大きく非常に残念な決算となっています。
ホルダーの皆様ご愁傷様です(私もホルダーですが・・・)。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

会社側の説明によると、『わが街事典』の一部地区において、校了手続きに時間を要するなど、発行が遅延した影響もあり、売上が低迷したとあります。
判断が難しいですね。
恐らく固定費率が高いビジネスなので、売上さえ前期並みに戻ればそれなりの利益は確保できるのでしょうから、今回の売り上げ低迷が果たして本当に発行遅延だけの影響なのかどうかの判断が悩ましいところです。
この企業は前期の第4四半期のみの数字もあまり良いものではなく、これで2四半期連続で業績低迷中です。

こんな決算ですが良いところも見ておきましょうか。
まずは、ITメディア事業が順調だということです。私はこの事業に関してはライバルも多いしあまり期待できないのではないかと思っていたのですが、今のところそれは杞憂のようです。
後は、地域行政情報誌が順調に新規獲得が進んでいることですかね。
今後再刊比率が高まっていけば、採算が良いので利益率の向上が見込めますからね。

次に前回銘柄研究を行った時の「サイネックス(2376)の目標株価」を確認しておきましょう。
前回の目標株価は、事業価値の割引率を10%で計算して1177円でした。

今回はまだ第1四半期で、先の読みにくい決算内容なので、目標株価の修正は第2四半期の決算を確認してから改めて行いたいと思います。
ただし、8/5の終値540円(時価総額34.94億円、PER8.63倍、PBR0.83倍、配当利回り0.93%)は、財産価値41.47億円と負債3.5憶円ということを考えると、事業価値が赤字というわけではないので、現在の株価からさらに大きく下落するということはないかもしれませんね。まぁ、さすがに明日は下げるでしょうけど・・・。

今年の前半、一時はポートフォリオ1位の銘柄だったので、ポジションは調整したとはいえ今期の決算も期待していましたが、今回は残念な結果でしたね。
まだ割安といえるのでしょうけど、さすがにここから新規で投資することはないですね。
多少保有株は残っているので、今後の処分をうまく行っていきたいと思います。

それではまた明日(^_^)/~


株式長期投資 ブログランキングへ


にほんブログ村