割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

ダイサン(4750)の目標株価

本日は、住宅・建築向けレンタルが主力の足場部材メーカーの「ダイサン(4750)」の目標株価を考えたいと思います。

まずは、過去10年の業績を確認しておきます。

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やはり、リーマンショックの時期をボトムとして業績はV字回復となっています。
前期に関しては、ここ10年で最高の営業利益高となっています。
売上高ももちろん回復してきているのですが、こちらの「第38期報告書」を読むと、他社との差別化として商品力の強化に取り組んだことが利益体質の改善につながったとのことです。
具体的には、2009年に足場に関する法律が改正された際に、業界でいち早く取り組んだ「ピケ足場BX工法」や、2011年に厚生労働省認定となった社内検定「ビケ足場施工」などについてご理解いただき、より高い評価を得るようになったことが大きいとのことです。
この利益体質の改善が本物なら今後も業績には期待が持てそうですね。

ということで良い商品を持っているということは分かりました。
それでは、リスクは何かあるのでしょうか?
まずは、住宅着工戸数の動向がやはり大きいでしょうね。この業界は、消費税増税前の駆け込み需要があり今期は良いのですが、来期に関しては不透明感があります。
また、ピケ足場の製造もおこなっているので、現在の円安や原材料価格の動向に関しても注意が必要かもしれませんね。

今後の戦略として、今までは西日本を中心に事業を行ってきましたが、関東圏への進出を強化しようとしています。
業界のことは分かりませんが、ライバルは多くても市場規模は大きいのでしょうから、その動向は注目ですね。

それでは目標株価を考えていきたいと思います。
まず事業価値は、今期の予想営業利益9.5億円に割引率を10%で考えると57億円になります。
財産価値は26.23億円、負債は6.35億円です。
したがって株主価値は76.88億円になります。株価に直すと1009円です。
7/19の終値が472円(時価総額35.96億円、PER7.84倍、PBR0.65倍、配当利回り2.97%)なので、現在の株価は約53%割安であるという結論です。

良い結果が出ましたね。
ポートフォリオの一角に加えても良さそうな銘柄かもしれませんね。

それではまた明日(^_^)/~


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