日本空調サービス(4658)の目標株価
本日は独立系で、空調設備等メンテナンスが主体、リニューアル軸に工事も行う「日本空調サービス(4658)」の目標株価を考えたいと思います。
事業内容はメンテナンスサービスとリニューアル工事の2つに分けられます。
売上比率はメンテナンスサービスが75%、リニューアル工事が25%となっています。
まずメンテナンスサービスですが、空調を中心とした建物の設備システム全般に対する点検、整備、修理、交換などを行い、年間契約に基づく保守メンテナンスと個別契約によるスポットメンテナンスに区分されています。
私は、この企業の肝はこの期間契約業務にあると思っています。これはストック型のビジネスに当たるわけなので、いかに多くの契約を獲得できるかで事業の安定性が違ってくると思います。
2013年3月期においては、新規に複数の大型病院から業務を受注して、約11億円この業務の売上を増加させることに成功しています。
メンテナンスサービスの今後についてですが、建物の設備システムを順調に効率よく稼動させるため、メンテナンスサービスと日常の維持管理を合理的に組み合わせたのFM(保守・管理)を事業の柱にしていきたいようです。
ただし、この大型FM物件には数十名の社員が必要なため、現在積極的に人員採用(前期は131名採用)を行っています。
しかしこれはある意味先行投資なので仕方がない部分でもあります。
次にリニューアル工事ですが、建物設備の劣化にともなうリニューアル工事を行い、設備診断や環境診断に基づくソリューション提案をベースに施工します。
前期はコンビニ向けの省エネ高圧化工事も一巡し厳しい結果となったようです。
以上が事業内容の簡単な説明ですが、前期の業績や今期の取り組みなども合わせてこちらの「2013年3月期決算説明会資料」をご覧いただくと、さらに理解が進むと思います。
それでは目標株価を考えていきたいと思います。
まず事業価値ですが、今期の予想営業利益15億円に対して、割引率を8%で計算すると112.5億円になります。
財産価値は51.92億円、負債は27.24億円です。
したがって株主価値は137.18億円です。株価に直すと1379円になります。
7/9の終値が881円(時価総額87.62億円、PER10.67倍、PBR0.71倍、配当利回り3.63%)なので、現在の株価は36%割安であるという結論です。
まずまずの結果ではないでしょうか?
もう少し株価が下がってくれると買いやすいのですが、事業内容が魅力的で今後の成長余力もありそうなので、しばらくウォッチは続けたいと思います。
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それではまた明日(^_^)/~
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