割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

インタースペース(2122)の目標株価

本日は、アフィリエイト(成果報酬)型広告「アクセストレード」を運営している「インタースペース(2122)」の目標株価を考えたいと思います。

私がIT企業を取り上げることは、恐らく初めてだと思うのですが、なぜこの企業を取り上げたかというと、四季報を読んでいたら網に引っ掛かったからです。

IT企業を敬遠する理由は、事業が陳腐化しやすいことと、企業の実態に比べて高く評価される傾向があるために、敬遠するというかなかなかスクリーニングで引っかかってこないという現状があるからです。
しかし、今回の「インタースペース(2122)」の業績を見ると割ときれいな右肩上がりとなっています。2009年9月期だけ赤字となっていますが、子会社の減損損失の影響でした。
本業のインターネット広告事業に限ると、毎年堅調に推移しています。
こう表現したのには理由があって、もうひとつの事業であるメディア事業が毎年うまくいってないという事実があるのです。といってもセグメント売上はメディア事業の10%にも満たない小さなものなので、あまり気にしなくても良いかもしれませんが、2009年9月期のように突如減損処理されたら堪らないですからね。
「2013年9月期第2四半期決算説明会資料」によると、今期もメディア事業は赤字のようです。

これに対してインターネット広告事業は、スマートフォンの本格的な普及に伴い順調に業績が拡大しており、中長期的に見ても国内の広告市場が伸び悩む中でも、インターネット広告市場は成長が見込まれるため、今後も売上が右肩上がりが続くものと考えて良いかもしれません。
また、アジア市場にも目を向けていて、7月には東南アジア初のアフィリエイト事業としてインドネシアで現地法人を設立する予定です。

個人的な投資家としての見解は、インターネット広告事業が堅調なので、全体相場が低迷しているときに、そこまで割安でなくてよいのでひっそりと投資しておき、いつかメディア事業が一発大当たりするのを期待つつつ保有しておくのも悪くないかなって考えてます。
だって、ゲームは一発当てると大きいですからね(^▽^;)

ということで目標株価を考えていきたいと思います。
まず事業価値ですが今期の予想営業利益7.5憶円に対して、割引率を10%で計算すると45億円になります。
本来IT企業なのでもう少し割引率を低くしても良いのですが、特別損失の多い企業なので安全性を重視して10%で計算します。
また、第2四半期までの進捗率で行くと今期は下方修正必至の状況ですが、一応今回は会社計画通りの営業利益で計算するのでその点はご注意ください。
財産価値は22.04億円、負債は1億円です。
したがって、株主価値は66.04億円になります。
株価に直すと953円です。
6/20の終値が775円(時価総額53.73億円)なので、現在の株価は19%割安であるという結論です。

しかし、前提条件をちょっと細工するだけで目標株価は大きく動きそうな企業なので、投資判断は難しいですね。
10万円以下で投資できるので、あまり気にせず少額なら投資しても良いかもしれませんが、今期の業績が予定より悪いということなので、株価がそれをまだ織り込んでいないとなると投資するのはまだ怖い気もしますね。

それではまた明日(^_^)/~


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