割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

案外だった「内外トランスライン(9384)」の第1四半期決算

本日は、ポートフォリオ第2位という重要な地位にある「内外トランスライン(9384)」の第1四半期決算をフォローしておきたいと思います。

まずは前回記事にした「内外トランスライン(9384)」の目標株価を見直しておきましょう。
ちなみに、割引率10%のときの前回の目標株価は2275円(株主価値119.7億円)でした。
内訳は、事業価値78億円(13億円/10%)、財産価値42.5億円、負債ゼロです。

次に4/30に発表になった「平成25年12月期第1四半期決算短信」を確認しておきます。
売上高34.65億円(16.2%増)、営業利益1.76億円(19.5%減)、純利益1.17億円(20.8%減)と増収減益でした。
中間決算に対する進捗率は売上高48.1%、営業利益30.9%、純利益35.5%となっており、業績予想に対する進捗率は特に利益面では苦しい展開となっています。

詳しく中身を見ていくと、セグメント別に日本と海外を比較すると、海外は順調な数字ですが日本が苦戦しているようです。主力の混載貨物輸出の競争激化による売上単価の下降等が利益面に悪影響を与えているようです。この競争激化というのが、本格的に景気回復してきたときも続くものなのか不明です。どうなんでしょうか?
連結売上の約20%を占める中国の景気があまり良くないことも影響があるのでしょう。
いずれにせよ第2四半期の決算は今回の結果がどう変化してくるのか注目ですね。

それでは最後に、もし今期の業績が今のままの昨対比率で着地したと仮定して目標株価を考えてみましょう。
今期の予想営業利益は13億円です。前期の営業利益が9.08億円で19.5%減益とすると7.3億円です。ひどい数字ですねぇ(^_^;)
割引率10%で事業価値を計算すると43.8億円になります。
財産価値が36.09億円、負債が0.06億円なので、株主価値は79.83億円です。
株価に直すと1514円になります。

5/2の終値が1429円(時価総額75.34億円)なので、現在の株価はフェアバリューという感じですね。
決算発表後に株価は売り込まれましたが、元々割安であったのと最近の相場の地合いの良さもあって、現在のところ株価は1400円台で推移しています。

今後の対処としては、さすがにポートフォリオ第2位としての戦闘力は薄らいでしまったので、持株数の調整はするかもしれませんが、本格的な景気回復局面では業績向上の魅力も残っているので、現段階では撤退ということはする予定はありません。

それではまた明日(^^)/~~~


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