割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

アルプス物流(9055)の平成25年3月期本決算

本日は、「4/11の記事」で紹介した「アルプス物流(9055)」の本決算を確認して、目標株価の修正を行いたいと思います。
ちなみに、前回の目標株価は1798円(株主価値319億円)でした。
内訳は、事業価値267億円(40億円/9%)、財産価値111億円、負債59億円です。

それではまず本日発表になった「平成25年3月期決算短信を確認しておきます。
売上高714.29億円(1.7%増)、営業利益35.86億円(3.3%減)、純利益23.56億円(25.5%増)と増収増益(営業利益は減益)となりました。営業キャッシュフローは50.01億円、投資キャッシュフローは-9.43憶円です。
代表的な指標を確認すると、1株当たり純利益133.16円、1株当たり純資産1858.554円、ROE7.4%、ROA7.0%、営業利益率5.0%、配当性向33.0%です。
来期の業績予想は、売上高740億円(3.6%増)、営業利益37億円(3.2%増)、純利益19.5億円(17.2%減)、1株当たり当期純利益110.20円と増収減益(営業利益は増益)の予想です。

詳しく中身を見ていくと、まず事業価値の前提としていた営業利益40億円には未達に終わりました。第3四半期までの営業利益が30億円でしたので、順調に進捗していたと思っていたのですが、第4四半期は思わぬ減速でしたね。決算短信の中では、夏場以降の荷動き停滞に伴う事業効率の低下が電子部品事業の減益の要因と書かれているのですが、第3四半期までは進捗率では順調だったことを考えると腑に落ちない説明です。
次期の見通しを読むと、事業が物流なので景気が実際に回復してこないと荷動きも活発になってこないので、上半期は実際の数字として業績が伸びてこない可能性もあるようです。
もう少し詳しい事業環境などの見通しは有価証券報告書と5/7のアナリスト向け決算説明会資料を確認してから考えたいと思います。

それでは今期の業績予想から目標株価を考えたいと思います。
まず事業価値は予想営業利益37億円に、割引率を9%で計算すると246.67億円になります。
財産価値は127.7億円、負債は78.69億円です。
したがって、株主価値は295.68億円になります。株価に直すと1667円になります。
4/27の終値が1097円なので、現在の株価は34%割安であるという結論です。

結論から言うと、割安には違いないですけど、もう少し割安度が高くないと投資はしにくいかなという感じです。
景気が本格的に回復して、株価が調整局面に入れば投資を考えてもよいかなという感じですね。

それではまた明日(^^)/~~~


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