割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

ムロコーポレーション(7264)の目標株価

本日は、自動車用の駆動部品が主力の精密プレスメーカーである「ムロコーポレーション(7264)」の目標株価を考えたいと思います。

事業に関しては、売上の95%以上が車輌関連部品事業です。販売相手を見てもトヨタ・ホンダなどの業界大手と取引しているように、何らかの強みがあるということが見て取れます。
ホームページなどを参考にすると、多品種短納期と金型からの一貫生産が特徴のようです。
しかしながら自動車部品業界の業績は、基本的には自動車の生産台数ですべてが決まります。ということは、来期は期待できるということは想像がつきますよね?
詳しいことはこちらの「2013年3月期第2四半期決算説明会資料」をご覧になると良いと思います。

今期の業績もざっと振り返っておきます。「平成25年3月期第3四半期決算短信」によると、売上高116.61億円(6.4%増)、営業利益8.14億円(8.3%減)と増収営業減益になっています。通期の計画に対しては営業利益が未達懸念もありますが、第4四半期の円安効果のおかげで、多少持ち直してくるかもしれません。

それでは、目標株価を考えたいと思います。
事業価値に関しては、恐らく来期の業績予想で営業利益12億円くらいで出してくるのではないかと予想します。これに割引率を10%で計算すると72億円になります。
財産価値は43.73億円、負債は15.11億円です。
したがって株主価値は100.62億円になります。株価に直すと1537円です。
4/25の終値が880円(PER7.39、PBR0.62、配当利回り2.27%、時価総額57.61億円)なので、現在の株価は43%割安であるという結論です。

まずまずの結果ではないでしょうか?
この会社の中期経営計画を見ると、2015年3月期までに経常利益18億円超という目標を掲げているので、この数字で事業価値を計算すると、現状の株価の割安度はさらに高まってくることになります。
数字が達成されるかどうかは不明ですが、過去最高の営業利益がリーマンショック前の2008年3月期の15.17億円なので、外部環境次第では不可能な数字ではないと思います。

それではまた明日(^_^)/~


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