割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

ヤマダコーポレーション(6392)の目標株価

本日は、独立用の産業機器メーカーで、自動車用整備機器・工具と産業用ポンプ・塗装用の2本柱で事業を展開する「ヤマダコーポレーション(6392)」の目標株価を考えたいと思います。

まず事業内容ですが、「オートモティブ機器」「インダストリアル機器」「その他」の3つの事業から構成されています。
「オートモティブ機器」は、車両整備工場やガソリンスタンドが主な市場で潤滑給油機器やタイヤサービス機器、排気ガス排出ホースリール機器や環境整備機器などを製造・販売しています。売上高は22.52億円で全体の27%です。
「インダストリアル機器」は、各種産業分野に塗料・接着剤・インキ・化学薬品等の流体を圧送するためのポンプとそのシステム化製品を製造・販売しています。売上高は50.28億円で全体の60%です。
「その他」は、上記部門に属さないサービス部品・整備などです。売上高は10.31億円で全体の12%です。
売上の地域別セグメントは「日本」「アメリカ」「オランダ」で、売上比率はそれぞれ69%、21%、11%となっています。
取引先に「トラスコ中山」や「山善」などの工作機械関係や「トヨタ自動車」「いすゞ自動車」などの自動車業界があるように、景気が回復してくると業績が伸びてくる景気循環株なので今後の業績が改善する期待感があります。リーマンショックの頃は2期連続赤字ということもありましたが、経費削減を徹底したことにより乗り切れたようです。財務体質にはかなり気を使っているようで好感が持てます。

次に今期の業績を確認しておきます「平成25年第3四半期決算短信」によると、売上高59.59億円(1.4%減)、営業利益5.78億円(13.8%増)で減収増益となっています。しかし元々今期は減収減益を見込んでいたことを考えると好調な決算となっています。2月には北南米向け輸出が好調であるために、原価率・販管比率低下が寄与して利益面の上方修正も行っています。第3四半期までの進捗率をみても、上方修正後の予想営業利益が6.9憶円なので83.8%とさらなる上方修正の可能性もあります。

それでは目標株価を算出したいと思います。
事業価値は営業利益を会社計画の6.9億円ではなく、今後の業績改善期待も込めて現在の進捗率のまま今期が終了すると考えると、営業利益は7.7億円になるのでこの数字で計算したいと思います。割引率は10%で考えます。すると事業価値は46.2億円になります。
財産価値は21.02億円、負債は12.89億円です。
したがって株主価値は54.33億円になります。株価に直すと453円です。
4/19の終値がなので、現在の株価は57%割安であるという結論です。206円(PER4.88、PBR0.61、配当利回り2.43%、時価総額24.72億円)
事業価値を本来の会社計画より高めで計算していることはありますが、かなり割安ですよね。
本決算で来期の数字を確認してから目標株価は再度修正したいとは思いますが、これだけ割安感があると投資したくなります。

ただし、一つだけ注意しておいてほしいことがあります。それは「内紛」のことです。
詳しい事情はよく分かりませんが、そんなこともあるんだな?ということくらいは、頭の片隅にでも入れておいた方が良いと思います。

それではまた明日(^^)/~~~


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