割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

東京ラヂエーター製造(7235)の目標株価

本日はカルソニックカンセイ傘下で、ラジエーター中堅で中・大型トラック向けを主力としている「東京ラヂエーター製造(7235)」の目標株価を考えたいと思います。

事業内容はその名の通りラジエーターを製造・販売しています。
今回は詳しい事業内容はよりも違う視点で見ていくことにします。
この会社は特定の取引先の依存度が高いので、その企業の動向を探っておけば大まかな業績は見えてきます。
前期の実績では、売上高294億円に対して、いすゞ自動車向けへの売上が102億円、金額は不明ですが恐らく日立建機(売掛金を見るといすゞの1/3くらい)向けへの売上もかなりの額に上っていると推測されます。
ということでこの2社の動向を探っておけば、ほぼこの企業の業績が少なくとも好調か不調かの判断材料にはなると思います。
そこで両社の四季報を見ると、いすゞは強気、日立建機もまずまずという感じで、来期は期待が持てそうなことがわかります。

今期の業績に関しては「平成25年3月期第3四半期決算短信」見ると、売上高192.31億円(11.9%減)、営業利益14.01億円(20.7%減)と減収減益となっています。もともと今期は減収減益の予想で、通期の会社計画からするとこの実績でも進捗率では上回っています。

それでは目標株価を考えていきたいと思います。
まず事業価値ですが、保守的だとは思いますが、とりあえず今期の予想営業利益である17億円に割引率を10%で計算すると102億円になります。
財産価値は64.47億円、負債は6.32億円です。
したがって株主価値は160.15億円になります。株価に直すと1112円になります。
4/21現在の株価が475円(PER4.57、PBR0.5、配当利回り1.42%)なので57%割安であるという結論です。
業績を保守的にみてもこの結果なので、本格的に業績が改善され始めるとさらに事業価値は上がることになるので楽しみですね。

ところで、この企業には含み資産があります。神奈川県藤沢市に本社工場(88,254㎡)があるのですが、この工場の簿価は12.69億円です。しかし「現在の地価公示価格」を計算すると55.6億円になります。したがって、土地の含み益は42.91億円です。
この含み益を株主価値に加えると203.06億円になります。株価に直すと1414円になります。土地に関してはそれが評価されるには時間のかかるものなので、株価が反応してくれたら儲けものくらいに思ってくださいね。

それではまた明日(^^)/~~~


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