割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

ウェルネット(2428)の目標株価

本日はコンビニ等の決算代行大手の「ウェルネット(2428)」の目標株価を考えたいと思います。

事業内容に関しては「平成24年6月期有価証券報告書」にかなり詳しい記述があるので、参考にされるのが良いと思います。
簡単に説明すると、主力事業は決済・認証事業で売上の約8割、営業利益においては100%この事業が稼ぎ出しています。
もう一つの事業であるコンテンツ事業は、まだ赤字のため主力事業の好調さが余計際立つという感じです。
決済・認証事業の中でも屋台骨を支えているのが、マルチペイメントサービスです。またその利益率の高さが際立つオンラインビジネスサービスとの2本柱がこの企業の生命線といえます。
この2本柱に変調が起きない限りは、この企業の安定成長は続いていくことになるでしょう。
また、コンテンツ事業が黒字化されてくると成長速度も早まるのではないでしょうか?
私はIT系のビジネスモデルはあまり理解できていないので、以前ブログで取り上げた「電算システム(3630)」ともども、ビジネスモデルの理解を深める努力は続けていきたいと思います。ただし今回のケースは一度導入が決まってしまえば、長期的な取引が期待でき、その信用が次の取引へとつながっていくために、大手にとってはかなり参入障壁は高いのではないかと思っています。

ここで今期の業績を確認しておきます。
「平成25年6月期第2四半期決算短信」によると、数字は僅かなものの減収減益となっています。通期の会社計画に対しても未達の可能性がありますが、大きくマイナスしているわけではないので、許容範囲内といった感じです。
業績が伸び悩んでいる原因はコンテンツ事業にあります。簡単に言うとユーザーのスマートフォンへの移行についていけてないということです。となるとこの事業の将来性はかなり怪しいものではないでしょうか?
もし将来的にこの事業から撤退などということになると、そのうち大きな特損を出す可能性も頭の片隅には入れておきたいですね。

それでは目標株価を考えていきたいと思います。
まず事業価値ですが、通期の予想営業利益は11億円なのですが、少々保守的にみて前期の営業利益である10.26億円で計算したいと思います。割引率を10%で考えると、事業価値は61.56憶円になります。
この企業の魅力の一つでもある財産価値は92.2億円、負債は0.4憶円です。
以上から株主価値は153.36憶円になります。株価に直すと1333円になります。
4/19の終値が980円なので、現在の株価は26%割安であるという結論です。

う~ん、思ってたよりイマイチの結論ですね(^▽^;)
コンテンツ事業の失敗が事業価値に悪影響を及ぼしているので、早急に手を打ってほしいですね。主力事業は好調なだけに残念な感じです。
株価を見ても昨年の11月くらいまでは600円台でしたので、しっかりと評価されてきていると言ったらそれまでなのですが、ここから新規で投資するかと言ったら二の足を踏んでしまいます。

 

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それではまた明日(^^)/~~~


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