割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

第一カッター興業(1716)の目標株価

本日は切断・穿孔工事を行う「第一カッター興業(1716)」の目標株価を考えたいと思います。

事業内容は、切断と穿孔工事が主力事業なのですが、その工法に特徴があるようです。
それが「ダイヤモンド工法」と「ウォータージェット工法」と呼ばれる2つの工法です。
「ダイヤモンド工法」とは騒音・振動・粉塵等が少なく、さらに工事を行う上では安全性・経済性・効率性にも優れており、アスファルト・コンクリート構造物の解体・撤去・耐震補強工事には必要不可欠な工事のようです。
これに対して「ウォータージェット工法」とは、水の力で「洗う」「剥がす」「切る」「斫る」「削る」という多彩な機能をこなすジェット水流を利用したシステムで、繊細な作業にも適した精度と高水圧が生み出すパワーで、粉塵の発生もなく、環境にたいへんやさしい工法です。建設現場では劣化したコンクリートの耐久性の向上に威力を発揮し、また化学工場・石油プラント・発電所等では機器設備のリニューアル・メンテナンスに使用されているようです。
くわしくは会社のホームページの「ダイヤモンド工法」「ウォータージェット工法」のページをみると理解が深まると思います。
また、現在の時代背景(復興需要、公共・民間投資の拡大基調)が、今後数年の業績拡大期待を持たせますよね。

今期の業績を確認しておきましょう。
現在第2四半期まで発表になっています。「平成25年6月期第2四半期決算短信」を確認すると、増収営業減益となっています。通期の進捗率に対しては完成工事高は超過、営業利益は未達懸念があります。第3四半期が終わらないと何とも言えない部分はあるので次回の決算は注目したいと思います。
営業減益の理由は原価率が上昇したことなので、要するに儲からない仕事の受注が増えましたよってことなのかな?と思いますが、業界のことに詳しくないので詳細は不明です(^▽^;)
もともと昨年の営業利益率が異常値だったとも言えるので、これくらいの利益率で正常なのかもしれませんね。

さて、目標株価を算出しましょう。まず事業価値を計算する際に使用する営業利益に関しては、未達懸念はあるものの通期の会社予想数字である3.81億円を使用することにします。理由は今期は未達でも来期は業績が改善傾向になりそうな気がするので、これくらいの営業利益は来期クリアしrてくるだろうという思いがあるからです。
割引率は別に成長性に期待しているわけではないので10%で計算します。
すると、事業価値は22.86億円になります。
財産価値は16.77億円。負債は1.24億円です。
したがって株主価値はざっくりと38.39億円になります。株価に直すと1280円になります。
4/5の終値が735円時価総額22.05億円)なので、現在の株価は42.6%割安であると言えます。

まずまずの結果ですね。前期の営業利益4.8億円くらい稼いでくれると、さらに割安度が高くなるのですが、来期はそれくらい期待できるのかどうか、今後も継続してウォッチを続けてみようと思います。

ちなみに配当はここ数年ずっと10円配当となっています。したがって、現在の配当利回りは1.36%です。

それではまた明日(^_^)/~


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