割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

藤商事(6257)の目標株価

本日は、パチンコ・パチスロ機の中堅メーカーである「藤商事(6257)」の目標株価を考えたいと思います。

まず事業内容ですが、遊戯機の販売を行っているのですが、そのほとんどはパチンコ機(98%)となっています。
パチンコ機はここ数年310万台前後で安定した需要があり、この安定したパイを同業他社とシェア争いをしているという感じです。
有価証券報告書にも同業他社との競合について、「各遊技機メーカー間の競合は激化しており、各社とも従前と比較して、短いサイクルで多数の遊技機を市場投入することにより同時期に販売される競合機種数が増加しており、全体的な傾向として1機種当たりの販売台数は減少しております。これにより、当社製品の販売時期が同業他社の話題性の高い機種と重なった場合など競合の状況によっては、実際の販売台数が当初販売見込みから大幅に乖離し、当社の業績に影響を与える可能性があります」との記載があります。
したがって、1機種でも当たりがあれば業績は良くなるし、外ればかりだと赤字もあり得るよということです。
中長期で安心して投資するには不向きな業界であると個人的には感じています。
特に私のようにパチンコをしない人間にとっては、今何が流行っているかなどまったくわからないのでさらに投資しにくいです^^;

ここで今期の業績を確認しておきましょう。「平成25年3月期第3四半期決算短信」を確認すると、第3四半期までは増収増益ですが、通期では新機種の「CR龍玉八犬伝」の販売低調に伴い増収減益となる予定です。
詳しくは「平成25年3月期第3四半期サマリー」をご覧ください。
また、3月に

さて目標株価を考えたいと思うのですが、事業価値の算出は業種的に難しいものがあります。
また、3月に「サン電子との資本・業務提携」を発表したのですが、これも来期の業績にどう影響してくるのかも不明です。
本来は時期的にも来期の業績を視野に入れた事業価値にしたいのですが、まったく予想がつかないのでとりあえず今期の予想営業利益である60億円で今回は考えることとします。割引率は10%で計算します。
以上で事業価値を計算すると360億円になります。
次に財産価値と負債ですが、この企業の魅力の一つに財産価値の豊富さにあります。
直近のBSから財産価値は295億円、負債はゼロです。
したがって株主価値は655億円になります。株価に直すと256908円となります。
4/3の終値が110600円時価総額282億円)なので、現在の株価は56.9%割安であるという結論です。

現在の株価は、事業価値がまったく市場から評価されていない水準ですね。
今回はこのような結果となりましたが、来期の業績予想次第で目標株価も多少変わってくるので、もし投資される方がいましたら、そのあたりのことは頭に入れておいてくださいね。

それではまた明日(^_^)/~


株式長期投資 ブログランキングへ


にほんブログ村