タウンニュース社（2481）の目標株価

本日は神奈川県内全域と東京都町田市で購読無料の地域ニュース「タウンニュース」を発行している「タウンニュース社（2481）」の目標株価を考えたいと思います。

以前似たような業態の「地域新聞社（2164）の目標株価」という記事を書きました。
そのときは割安であるという結論だったのですが、今回の「タウンニュース社（2481）」はどういう結果になるのでしょうか？

まず事業内容の確認ですが、地域密着型の記事を新聞折り込みに入れて無料で購読してもらい、広告主から広告料を支払ってもらうというビジネスです。
詳しい内容はHPにある「ビジネスコンセプト」で確認できると思います。

次に今期の業績推移ですが、この企業は6月決算なので現在第2四半期まで業績が発表になっています。「平成25年6月期第2四半期決算短信」を確認すると、売上高15.8億円（0.1％減）、営業利益2.15億円（3.4％増）となっています。通期の業績計画から考えると進捗率は多少悪いですが、まだ挽回できる可能性はあると思います。
今期の詳しい営業内容については、HPの「営業の概況」で確認できます。やはり同業他社との価格競争やアフィリエイト広告の台頭など事業環境は厳しいようです。
今後の成長余力を考えると、営業地域を拡大していくか、既存の顧客数もしくは単価の増加が必要になってきます。
現在は隔週発行している地域の毎週発行と、Web版とのセット販売で広告単価の向上という戦略で事業を進めているようです。

それでは目標株価の算出に移りたいと思います。
まず事業価値ですが、使用する営業利益は昨年の実績である4.95億円から微増の5億円で考えたいと思います。実際には現在の進捗率から考えるともう少し上回るかもしれませんが、キリが良いので5億円にします。
割引率は成長性の低さと財務状況の良さから10％で考えます。
以上から事業価値は30億円になります。
直近の決算のBSから財産価値は15.4億円、負債はゼロです。
したがって、株主価値はざっくりと45.4億円となります。株価に直すと814円になります。
3/18の終値が356円（時価総額19.85億円）なので、現在の株価は約56％割安であるという結論です。

前回の「地域新聞社（2164）」もそうでしたが、フリーペーパー業界は完全に割安に放置されていますね。会社の規模が小さいので、機関投資家はまず投資しないので、売買の主体は個人投資家なのでしょうが、ファンダメンタル分析で投資を行う投資家が少ないんでしょうね(^_^;)

それではまた明日(^_^)/~


株式長期投資 ブログランキングへ


にほんブログ村