割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

「神戸物産(3038)」の第1四半期決算

本日は以前記事にした「神戸物産(3038)の目標株価」のフォローをしておきたいと思います。

まず本日発表になった「平成25年10月期第1四半期決算短信」を確認しておきましょう。
売上高は397.04億円(2.6%増)、営業利益は8.51億円(27%減)と増収営業減益となっています。しかも営業利益の減益幅も大きく少々サプライズ感のある決算となっています。
まぁ、月次をフォローしていた投資家なら決算が良くなさそうなことは感づいていたと思うのですが、もう少し減益幅は小さいと思っていました。

本日の発表段階では会社側から減益の理由は説明されていないので、何が原因なのか分かりません。しかしながら、今期の会社計画の達成はすでに難しそうな感じがします。
というのも通期業績予想は売上高1706億円(8.4%増)、営業利益50.8億円(20%増)と第1四半期の業績を見てしまうとかなり高いハードルに映るからです。
また、心配というか嫌だなと感じることがもう一つあります。実は第1四半期の経常利益は前期比4.4%の増益なのですが、大きな理由は為替差益とデリバティブ評価益です。デリバティブと言えば、デリバティブ評価損で大きな特損を出した「サイゼリヤ(7581)」のことを思い出してしまい不安な感じがぬぐえないのです。
今期のように上手くいってるときは良いのですが、失敗すると大きな損失を被るのでどうしても嫌だなと感じてしまいます。
それでなくても、毎期減損損失や除却損を計上する会社なのでこれ以上心配はかけないで欲しいですね(^_^;)

前回目標株価を算出したときは、7%成長が続く見込みで計算して割安だという結論だったので、今回の第1四半期の決算から今期の現実的な数字で計算し直しておきたいと思います。

まず事業価値に関しては、今期の予想営業利益を第1四半期の27%減よりは多少回復するとして、20%減という数字の33.87億円として割引率を前回と同じく10%で計算すると203.2億円となります。
次に直近の決算のBSから財産価値は322.8億円、負債は313.6億円となります。
したがって株主価値はざっくりと212.4億円となります。株価に直すと2414円となります。
3/13の終値が2235円なので、約7%割安であるという結論です。
まぁ要するに今期の業績予想に対して現状の株価はフェアバリューということですね。

四半期報告書が出たら営業減益の原因の確認と中間決算までの月次の回復状況は継続的にウォッチしたいとは思いますが、この銘柄に対する個人的な投資マインドは減退しました。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

それではまた明日(^_^)/~


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