割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

電算システム(3630)の目標株価

本日は、情報サービスと収納代行サービスを展開する「電算システム(3630)」の目標株価を考えたいと思います。

まずは事業内容と直近の決算を確認しておきましょう。
事業内容に関しては、大きく2つのセグメントがあります。
一つが「情報サービス事業」です。システムの営業提案から設計・開発、最適なシステム環境構築のためのハード調達、システムの運用保守まで全てをワンストップサービスで提供しています。おもしろいところとしては、クラウドサービスを積極的に展開しているのですが、2008年クラウド時代に先駆けてグーグル社と代理店契約を結び、「Google Apps」サービスのトップセラーとなっているところです。
もう一つは「収納代行サービス事業」です。コンビニでの収納代行サービスを民間で初めて開始した会社です。今期は新規事業である送金サービスの立ち上げにより、事業別の営業利益では減益となっていますが、この事業は高い成長性と参入障壁があり、今後期待できる事業だと思います。
もっと詳しく事業内容を知りたい方はに番おすすめなのは「平成24年12月期決算説明会動画」です。約50分くらいありますが詳しく事業内容や決算の詳しい部分まで語っているので理解に役立つでしょう。

この会社は12月決算銘柄なので前期の決算をまずは確認しておきます。
売上高は233.69億円(前期比11.1%増)、営業利益は9.03億円(前期比10.8%増)と好調な決算となっています。
今期の会社計画は、売上高253億円(8.3%増)、営業利益10.1億円(11.8%増)です。

またこの会社には中期経営計画があります。


(平成24年12月期決算説明会資料より)

これを見ると今後成長率が高まっていく計画です。特に成長を期待しているのが「収納代行サービス事業」です。本日考える目標株価は今期の業績予想を使用しますが、中期計画の最終年の数字が達成可能であれば、そちらの数字で目標株価をはじいてみるのも、おもしろいかもしれませんね。

それでは、目標株価を算出してみます。
まず事業価値ですが、今期の予想営業利益が10.1億円で割引率を8~10%で計算すると60.6~75.7億円になります。
直近のBSから財産価値は39.4億円、負債はゼロとなります。
したがって株主価値はざっくりと100~115.1億円となります。これを株価に直すと2165~2491円となります。
3/6の終値が1379円なので約36~45%くらい割安だという結論です。

チャートを見ると高値を更新中ですが、まだまだ上昇してもおかしくないポテンシャルを秘めている銘柄ではないでしょうか?
中長期的には、会社側の中期経営計画が信用できるならもっと高い目標株価となるでしょうし、事業内容的にも業績に安定感の見込める会社なので、前向きに投資を考えても良い銘柄かな?と個人的には考えます。


それではまた明日(^_^)/~



株式長期投資 ブログランキングへ



にほんブログ村