割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

「株価」とは何かを考える

本日は、今この時期だからこそ基本に立ち戻って、「株価」とは何でできているのかを確認して今後の投資に生かしていきたいと思います。

そもそも、株価を構成する要素は数多く存在すると思いますが、私は次の2つに大きく分けられると思います。それは、バリューとバイアスです。

バリューとはすなわち「価値」のことで、企業の長期的な経済的価値を表したものです。中長期投資家が好む投資手法はまさにこちら側の視点に立った投資です。
それに対してバイアスとは「歪み」のことで、構造的には外国人投資家の動向や機関投資家の動向など、感情的には市場を形成する各個人の悲観・楽観などで、企業の短期的な感情的評価を表したものです。チャートを見て投資を行ったり、イベント投資など、短期投資家が行う投資手法は株価の歪みを利用したものであることが多いです。

株価は短期的にはバイアスに左右されますが、長期的にはバリューに収斂していきます。
したがって、個人的にはバリュー投資をメインに行っていますが、バイアスへの理解もある程度精通しておかなければならないと感じています。
イメージとしては、バリューを下支えにして、バイアスを利用する感じです。
投資する銘柄には必ず目標株価を設定しているのは、バリューを数値化するためです。これがあるからこそ、市場全体がバイアスで評価された状態の時に「売り」や「買い」を入れることができるのです。
別に投資家として感情的に優れた面を持っているわけではなく、ただ自分の定めたある一定の基準に沿って機械的に投資を行っているにすぎません。
だからこそ、より正確な株主価値を算出できるスキルを身につけられるように日々勉強をしようと思っています。

本来、目標株価を算出する際は、フリーキャッシュフローを用いて行うのが正しいとされていますが、今は時間的な問題で営業利益ベースでざっくりと計算することにしています。
そのかわり、キャッシュフローの状況とBSの状態(大きさに変化はないか?、運転資本の状況など)は、注意深く確認するようにしています。

現在の株式市場は、短期的にはかなりの過熱感があり、バイアスに支配されている比率が高い状態です。
したがって、こんな時だからこそ、各銘柄ごとの株価と価値の差がどの程度なのかを確認して、後に後悔しない投資行動を行いたいものです。


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