割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

ユニバーサル園芸社(6061)ってご存知ですか?

今日は日経平均結構下がったんですねぇ。
Myポートフォリオはあまり日経平均に連動しないので、影響は限定的でした。
バリュー投資家好みの「ワッツ(2735)」や「フジ・コーポレーション(7605)」などは、連日の大幅高で儲かっている投資家さんもいらっしゃるんでしょうね。
私は、上記2銘柄に関しては指値を欲張り過ぎて買えずじまいだったので、陰ながらうらやましいなぁと思いながら見守っております(^^;
過ぎたことを悔やんでも仕方がないので、新たな割安銘柄を発掘するために本日も銘柄研究を行いたいと思います。

本日は、昨年上場したばかりの「ユニバーサル園芸社(6061)」を取り上げたいと思います。
主な事業は「レンタルプランツ事業」で観賞用の草花や植木やアートフラワーなどをレンタルで提供しています。この事業で連結売上高の約60%をしめています。
その他には、「園芸関連商品取扱事業」で約25%の売上があります。

(ホームページより)

この会社の強みとしているのは、「優れた技術力」にあるようで、園芸関連の国家資格保有者がのべ46名おり、緑のプロフェッショナルを目指してようです。
その他にも、「厚い内部留保(自己本比率85%以上)」「チャレンジ精神」を加えた3点を強みとして認識しているようです。

園芸業界の市場規模は推定で1兆円を上回っているものの、近年は市場規模は伸び悩んでいるようです。
市場規模的に大きなシェアを持つ花き小売市場は個人商店が多く(いわゆる街の花屋さん)、市場の成熟化と旧来の流通という、他の業界で起きてきた業界構造変革の夜明け前であるようです。確かに、この業界でパッと名前が出てくるのは「青山フラワーマーケット」や「日比谷花壇」くらいしか思い出せません。したがって、市場規模は拡大しなくてもシェアの拡大は期待できそうです。

基本戦略は、競争優位性の維持・向上と新分野の開拓のようで、以下の3点を柱としているようです。

(ホームページより)

一つ目のシェア拡大に関しては、この会社のシェアは推計でまだ4%程度なので、シェアを拡大できる余地は大きいと思います。安定的な財務基盤を活用して、国内外の提携・M&Aの積極的な検討を行っていくようです。
確かに自己資本比率85%は高過ぎるので、積極的にM&Aなどでシェアを拡大して欲しいですね。
二つ目の花き小売市場への参入に関しては、昨年3月にパイロット・ショップを開店し、個人顧客向け市場を開拓し始めています。ギフトやネット販売の強化も行っており、着実に布石は打っています。高齢化社会を迎えるに当たり、家計向けの市場は拡大する可能性があるそうです。確かに高齢者の方が園芸関連への支出が大きい気がします。
三つ目の新商材・販売手法の積極導入では、屋上緑化・壁面緑化に取り組むようです。ヒートアイランド対策でこの市場は拡大しているようで、多くの自治体で助成金も出ているそうです。

本日は事業内容や戦略を中心に見てきましたが、あまりなじみのない業界なので記事を書きながら納得している状況です。
事業の内容についても、一度法人契約を取れば継続的に取引が続くような、ストック型の収益モデルなのか、納入した都度のフロー型が中心なのかも不明ですし、売り上げ規模が大きいほど原価面で個人商店より有利になるのかなど、本格的に投資するには調べたいことも多いのですが、あまり時間もないのでブログの記事としてはこの辺で終わりにしておきます。

明日は、今後の事業戦略として「将来ビジョン」を会社側で発表しているので、それに沿って目標株価の算出と現時点での投資判断を行いたいと思います。


株式長期投資 ブログランキングへ


にほんブログ村