割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

神戸物産(3038)の目標株価

本日は神戸物産(3038)の目標株価を探ってみたいと思います。

まずは、中期経営計画を確認したいと思います。
と思ったのですが、残念ながら個人投資家向けには発表していないようです。

そこで目標株価を算出するために、過去のデータから将来の業績を推測したいと思います。
売上高は今期も新店40店舗を予定している「業務スーパー」と新店20店舗を予定している外食事業の両輪で、しばらくの間は7~10%くらいの成長が続きそうです。
経常利益に関しては、店舗が増えるほどサプライチェーンマネジメントの良さが出てくるので、売上以上のペースで利益成長が本来は続いていきそうなのですが、ここ数年の投資によりかなり借入金が増えているので、売上高成長には届かないペースの5~7%くらいの利益成長を予想します。
ただし、毎期減損損失や固定資産除却損を計上しているような状態なので、経常利益だけではなく、当期純利益や営業キャッシュフローの動向はいつも以上に注意深く見ておかなければいけません。
成長のためにM&Aを多く行っている企業なので、仕方のない部分ではありますし、これがこの会社の魅力なのかもしれませんが(^_^;)

以上のことを考慮して3年後の業績を予想してみたいと思います。
売上高は約8%成長が続くと見て2000億円とします。
経常利益に関しては約7%成長が続くと見て57.7億円とします。
事業価値は算出する際、本来は経常利益に税金分40%を引いて計算するのですが、特別損失の多いという要件を考慮して今回は経常利益の50%で事業価値を計算します。
成長を考慮して割引率を10%(かなり保守的)で計算すると事業価値は288億円となります。
財産価値は現預金と投資有価証券で365億円、負債は借入金とリース債務で315億円とします。
したがって、3年後の株主価値は338億円になります。

1/16の終値2260円は時価総額199億円なので41%割安であると考えられます。
3年間の投資利回りで考えると約20%の利回りとなります。
ということで現状の株価では私は投資しませんが、割安であることは確かなので継続的にウォッチする必要はありそうです。
特に利益成長に関しては議論の余地がありそうなので、第1四半期の結果を確認して修正の余地はあるかもしれません。


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