割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

パスポート(7577)の目標株価

まずは、パスポートの中期経営計画を確認しましょう。

パスポートには2014年2月期を最終年度とする「P'ECE」という中期経営計画があります。 割安株投資研究所 (平成23年2月期決算説明会資料より)

基本方針は利益重視の成長戦略で、長期ビジョンとして「ハッピーカンパニー」を目指しています。

概要は3つの基本戦略を柱としています。

①店舗網の再拡充

「Passport」ブランドによる出店攻勢を再開

②商品開発力の強化

得意とする「カワイイ」商品づくりを推進

③店舗競争力の強化

「お客様価値の創造」と「店舗利益の創造」を両立 割安株投資研究所 (平成23年2月期決算説明会資料より)

中期経営計画と現在の業績を比べてみると、2012年2月期は売上高140億円、営業利益6.9億円と大きく目標をクリアしましたが、今期は業績下方修正を9月の段階で発表しているように、中期経営計画に対しても大きく未達となりそうです。 したがって、将来の目標株価を予測するときに使う数値も、中期経営計画に対してではなく現実に沿った数値を予測して目標株価を算出してみたいと思います。 売上高に関しては新規出店が順調に推移していけば緩やかに伸びていく可能性がありますが、140億前後というのが一つの壁になっているのが現実のようです。 営業利益に関しても過去最高益が6.93億円で、今期のように既存店の数値が振るわないと一気に営業利益も悪化するようです。 なかなか差別化の難しい業態ですので、今後も厳しい経営環境が続きそうなことを考えると、保守的に見て営業利益4億円くらいが続くイメージで将来の業績数値を考えたいと思います。 以上の数値に割引率を12%で考えると事業価値は20億円となります。 財産価値は6億円で、負債は社債・借入金・リース債務を合わせると23億円あります。 したがって、株主価値は3億円となり。現在の株価はかなり割高であるという結論です。 やはり今期の大幅な減益予想が株主価値に対して大きく影響していると言わざるを得ません。 仮に中期経営計画通りに2014年2月期に営業利益10億円を達成するとしたら、割引率も10%でくらいで考えることもできるので、事業価値は60億円になります。1/15現在の株価340円(時価総額17.9億円)はかなり割安です。 今期の業績はもう終わりかけているので、投資家としては来期以降の予想数字を会社側がどう見ているのかということ次第で、この会社の株主価値は大きく変わってくることでしょう。 したがって、この会社においては来期の業績予想数字を見てからもう一度投資判断を行うのが賢明かなと思います。 どちらにせよ、中長期投資に適さない銘柄であることは確かですけどね(><;) 株式長期投資 ブログランキングへ にほんブログ村 株ブログ 割安株へ にほんブログ村 読者登録してね ペタしてね