割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

イオンファンタジー(4343)の目標株価

まずは、イオンファンタジーの中期経営計画を確認しておきましょう。 2014年2月期を最終年とした中期経営計画では、アジア地域における事業の積極拡大と、子供の「遊びの変化」に対応するため、すこやかな成長をプロデュースする企業を目指しています。これにより、「ファミリーエンタテインメント事業」における圧倒的なシェア確保と、中国・アセアンにおける成長基盤の確立を推進。今後は、海外事業を成長の柱のひとつにしていきたいと考えています。 具体的な数字は2013年2月期に売上高500億円、うち海外50億円だそうです。今の感じだとこれは厳しそうです。 また、海外事業に限れば2015年度までに中国で100店舗、東南アジアで70店舗という目標もあります。これは達成の見込みが高そうとの社長の話です。 海外事業は、日本にあるようなクレーンゲームは少なく、「乗り物」が中心となっており、景品の原価がかからないので日本よりも利益率が高くなるそうです。 したがって、日本の店よりも売上高自体は低いのですが、設備投資も日本の半分、かつ利益率も高い。そのため早期に投資回収できているそうです。 ということで中期計画はないに等しいので、会社側が目標としている売上高500億円をどこの段階で達成できるのかを考えてみたいと思います。 現在海外1店舗当たりの売上は恐らく3000万円以上あるので、2015年度の170店舗を海外で展開できたとすると海外で50億円を超えてきます。現状国内が450億円くらいなので、合わせて500億円に近い数字を達成できるのではないでしょうか。 その時点での経常利益率は、利益率の高い海外事業の比率が高いことと海外事業の先行投資の負担も重い可能性もあるので、前期と同様の8.5%に仮定します。 したがって、2015年2月期に売上高500億円、経常利益42.5億円を中期経営計画の具体的な数字として仮定してみます。 そこで目標株価の算出ですが、海外事業の成長性が認知され数字として確認できれば、PERの上昇も考えられますが、ここは保守的に見て割引率は10%としておきます。すると事業価値は255億円になります。 また、財産価値と負債はそれぞれ直近の数字である57億円とゼロとします。 したがって、株主価値は312億円となります。 12/27現在の株価は1158円で時価総額に直すと210億円になります。 2年後に312億円まで企業価値が上昇すると仮定すると、年間利回りは20%以上になります。 ということは現状の株価は私の投資対象には入らないことになります。 もちろん海外事業が予想以上に好調であったり、国内の既存店が好調に推移したりなどの変化が起きた場合などは考え直す必要も出てきますが、現状は個人的には手が出しずらいです。 ただし株主価値に対して割安な会社であることは確かなので、海外事業の進捗と結果は定期的にチェックしておきたいと思います。 株式長期投資 ブログランキングへ にほんブログ村 株ブログ 株 中長期投資へ にほんブログ村 読者登録してね ペタしてね